結論からお伝えします。マッチングアプリには確かに危険性がありますが、その中身は「変な人に会ってしまうかもしれない」という漠然とした恐怖だけではありません。
詐欺やトラブルの多くにはパターンがあり、仕組みを知って対策を取れば、リスクは大きく減らせます。この記事では、警察庁や国民生活センターの最新データをもとに実際の危険性を整理したうえで、見抜き方と対策を解説していきます。
- 危険性の具体的な中身
- 最新の詐欺被害データ
- 危険人物が紛れ込む理由
- 会う前にできる対策

マッチングアプリって実際どれくらい危ないの?その不安、当然です

「マッチングアプリって危ないんじゃないか」と検索したあなたは、決して考えすぎではありません。ニュースやSNSでは、マッチングアプリをきっかけにした詐欺被害や事件が繰り返し報じられており、不安を持つのはむしろ自然な反応です。
なぜ「怖い」と感じてしまうのか
マッチングアプリは、プロフィール写真とわずかな自己紹介文だけで相手を判断しなければならない場です。実際に会うまで相手の人柄も、言っていることが本当かどうかも確かめようがありません。この「情報の少なさ」こそが、不安の正体だといえます。加えて、周囲に「マッチングアプリで痛い目にあった」という話を聞くと、自分も同じ目にあうのではないかと身構えてしまうのも当然のことです。
不安を抱えたまま使い続けることのリスク
一方で、漠然とした不安を抱えたまま「なんとなく怖いから」で終わらせてしまうと、かえって危険なサインを見逃しやすくなります。何が具体的に危ないのかを知らないまま使い続けると、警戒すべき場面で警戒できず、逆に安全な相手にまで過度に疑いの目を向けてしまうこともあります。まずは「何が」「どれくらい」危ないのかを正確に知ることが、不安を安心に変える第一歩です。
データで見るマッチングアプリのリスク|警察庁・国民生活センターの最新統計

漠然とした不安を具体的な数字で見てみましょう。ここでは公的機関が公表しているデータをもとに、マッチングアプリに関連するリスクの実態を整理します。
SNS型投資・ロマンス詐欺の最新データ
警察庁が公表した確定値によると、2025年(令和7年)のSNS型投資・ロマンス詐欺は認知件数15,168件、被害額1,834.3億円で、いずれも前年から4割以上増加しています。このうちロマンス詐欺(恋愛感情や親密な関係を利用した詐欺)だけを見ても、認知件数5,645件、被害額546.4億円にのぼります。前年にあたる2024年(令和6年)のロマンス詐欺の被害額は400.9億円、既遂1件あたりの被害額は平均で約1,048万円という報告もあり、一度巻き込まれたときの被害の大きさがうかがえます。
※出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
マッチングアプリがきっかけになりやすい理由
警察庁のデータでは、こうした詐欺の当初の接触ツールとして最も多いのがマッチングアプリで、Instagramやfacebookを上回っています。2025年2月には、マッチングアプリ経由の詐欺のうち特定の大手アプリが約36%を占めるとして、警察庁が初めて具体的なアプリ名を挙げて注意喚起を行ったことも報じられました。当該アプリの運営会社は「違法行為は許さない」とコメントし、AIによる不正検知や公的身分証を用いた本人確認の強化を進めていると発表しています。
特定のアプリが名指しされたからといって、そのアプリ自体が危険というわけではなく、利用者数が多いぶん、悪意ある第三者に狙われる機会も増えるという構造だと捉えるのが正確です。
相談件数の推移から見える実態
国民生活センターにも、マッチングアプリに関連する相談が年々寄せられています。公表資料によれば、マッチングアプリに関する相談件数は2020年度の109件から2021年度には187件に増加しており、その多くが投資勧誘に関するものでした。「恋愛の話がいつの間にか儲け話にすり替わっていた」という事例も複数報告されています(出典:国民生活センター)。
数字だけを見ると不安になるかもしれませんが、裏を返せば「手口のパターンがある程度分かっている」ということでもあります。次の章では、なぜこうした危険人物が紛れ込んでしまうのか、その仕組みを見ていきます。
なぜマッチングアプリに危険人物が紛れ込むのか|仕組みと業者の手口

「アプリの運営がちゃんとしていれば防げるのでは」と思う方もいるかもしれません。ここでは、危険人物が紛れ込む構造そのものを解説します。
サクラと業者の違い
まず整理しておきたいのが、「サクラ」と「業者」の違いです。月額課金制が主流の現在のマッチングアプリでは、運営会社がお金を払ってサクラ(偽の会員)を雇う経済的な動機は薄いとされています。むしろ注意すべきは「業者」と呼ばれる、運営とは無関係にアプリへ入り込んでくる外部の第三者です。投資勧誘やマルチ商法、風俗店への勧誘などを目的として一般会員を装って登録しているケースが報告されています。「サクラはいない」と言い切ることはできませんが、現状では業者への警戒のほうが優先度が高いと考えられます。
業者が使う典型的な手口
業者に共通しやすい特徴として、完璧すぎる、あるいは芸能人・モデルのような写真を使っていること、プロフィール文が極端に短い、または内容が薄いことなどが挙げられます。近年ではAIで生成した実在しない人物の顔写真が使われるケースも報告されており、写真だけで真偽を判断するのが難しくなっている点にも注意が必要です。マッチング後すぐにLINEなど外部アプリへの誘導を持ちかけてくる場合も、警戒すべきサインのひとつとされています。
出会い系サイト規制法と本人確認の限界
マッチングアプリは法律によって18歳未満の利用が禁止されており、事業者には年齢確認が義務付けられています。ただし、この年齢確認はあくまで身分証の生年月日を確認するもので、なりすまし自体を完全に防げるわけではありません。写真付き身分証と本人の顔を照合する「本人確認」まで実施しているかどうかはアプリごとに異なり、法律で一律に義務付けられているものではない点は知っておいて損はありません。本人確認・年齢確認・24時間の監視体制が整っているかどうかは、アプリを選ぶ際の目安になります。
会う前に見抜く|危険なサインとやってはいけないこと

仕組みが分かったところで、実際にやり取りをする中でどう身を守ればよいかを見ていきましょう。まずは、注意すべき危険なサインを整理します。
プロフィール・メッセージで見抜くサイン
前章で触れた「完璧すぎる写真」「薄いプロフィール」に加えて、マッチング直後から早口に外部アプリでの連絡先交換を求めてくる相手には注意が必要です。本当に良い出会いを探している相手であれば、アプリ内でのやり取りをある程度重ねることを嫌がる理由はありません。急かされたときほど、いったん立ち止まる意識を持ちましょう。
お金の話が出たら即ブロック
投資や副業、送金の話が少しでも出てきた時点で、それ以上やり取りを続けるメリットはないと考えて差し支えありません。最初は小さな親切や少額のお願いから始まり、徐々にエスカレートしていく手口が報告されています。「お金の話=即ブロック・通報」というルールを自分の中で決めておくだけで、多くのトラブルを未然に防げます。
初対面の約束で気をつけたいこと
実際に会う約束をする際は、昼間の時間帯、人通りの多いカフェやレストランなど公共の場を選ぶことが基本です。個室・夜・お酒という組み合わせを提案してくる相手には注意しましょう。また、会う前に一度ビデオ通話や電話でやり取りをしておくと、写真と本人が一致するかを確認でき、相手の人柄も掴みやすくなります。詐欺や業者は、こうした事前確認を嫌がる傾向があるとも言われています。
【発見】本当に怖いのは「危険人物」だけじゃない|やきもちくんが見てきた本当の理由

ここまで、詐欺の手口や業者の特徴について解説してきました。ですが、ワシが本当に伝えたいのは、もっとシンプルで根本的な話です。
現実に、命を奪われる事件も起きている
「そんな大袈裟な」と思うかもしれませんが、マッチングアプリをきっかけにした事件は、決して他人事ではありません。実際に2021年10月、兵庫県姫路市ではマッチングアプリで知り合った男女の交際関係のもつれから女性(当時34歳)が殺害され、遺体を山中に埋められるという事件が起き、2022年6月に加害者の男に懲役20年の判決が言い渡されています(出典:サンテレビニュース)。
この一件に限らず、マッチングアプリをきっかけとした殺人事件は国内で複数報告されています。マッチングアプリを使うということは、多かれ少なかれ、こうしたリスクと隣り合わせであるという事実を、まず正面から受け止めておく必要があります。
危険なのは「相手」より「教えすぎる自分」
ワシが長年アプリを見てきて感じるのは、こうした最悪の事態につながる引き金の多くが「個人情報を早い段階で、簡単に教えてしまうこと」にあるという点です。本名、勤務先、最寄り駅、住んでいるエリア。マッチングして数回メッセージをしただけの相手に、こうした情報をぽろぽろと明かしてしまう人は少なくありません。
相手を信用したくなる気持ちは分かりますが、その「簡単に心を開いてしまう」姿勢自体が、悪意ある相手からすれば一番つけ込みやすい隙になります。危険なのは「見た目が怪しい人」だけではなく、「自分がどれだけ簡単に情報を差し出してしまうか」という、自分自身の姿勢でもあるのです。
マッチングアプリを安全に使うために、今日からできること

では、具体的に何を意識すればいいのか。ワシが今日からでもできると考えている、シンプルな基準をお伝えします。
個人情報は「本当に心を開いた相手」にだけ
本名や勤務先、住んでいるエリアといった個人情報は、マッチングしたばかりの相手にすぐ教える必要はありません。大袈裟に構える必要はありませんが、目安としては、実際に会って何度かやり取りを重ね、交際に発展してから少しずつ段階的に開示していくくらいで十分です。「早く仲良くなりたい」という気持ちより、「本当に信頼できる相手かどうか」を見極めることを優先してください。
最後に自分を守れるのは、自分だけ
アプリの運営がどれだけ本人確認や監視体制を強化しても、100%安全を保証することはできません。どこまでいっても、自分の身を守れるのは自分自身です。ただし、これは怖がってアプリをやめるべきという話ではありません。この記事で紹介したような正しい知識を持ち、正しい行動を積み重ねていれば、基本的には大きなトラブルに巻き込まれることはありません。「知っているか」「知らないか」の差だけで、リスクは大きく変わってきます。それを肝に銘じたうえで、マッチングアプリを活用してください。
危険性を正しく知ったうえで、それでも一歩踏み出すあなたへ

ここまで、詐欺の実態や危険人物の手口、そしてワシ自身の実感まで、かなり踏み込んだ話をしてきました。「やっぱりマッチングアプリは怖い」と感じた方もいるかもしれません。ですが、ここで伝えたいのはその逆です。
「怖いから使わない」ではなく「知っているから安全に使う」
同じマッチングアプリを使っていても、この記事を読む前のあなたと、読んだ後のあなたとでは、リスクへの向き合い方がまったく違います。危険なサインを知らずに使う人と、知ったうえで使う人とでは、同じ100人と出会ったとしても遭遇するトラブルの数はまったく違ってきます。怖がって使わないという選択肢ではなく、正しく知ったうえで「使いこなす」という選択肢を、ワシは伝えたいです。
相手を見極める力は、良い出会いを引き寄せる力でもある
危険な相手を見抜く目、簡単に心を開きすぎない姿勢は、実は誠実な相手と長く続く関係を築くうえでも同じように役立ちます。「相手を変えるには、自分が変わること」。これはMatchLabが一貫して伝えてきた考え方ですが、防犯の視点も本質は同じです。相手任せにせず、自分自身が正しい判断基準を持つこと。それができれば、マッチングアプリは危険なものではなく、あなたにとって心強い出会いの手段になります。この記事で得た知識を武器に、安心して一歩を踏み出してください。
まとめ:マッチングアプリの危険性は「知ること」で大きく減らせる

最後に、この記事の要点を整理します。
不安なまま目をそらすのではなく、正しい知識を持って一つひとつのやり取りを見極めていくこと。それが、マッチングアプリを安全に使いこなすための一番の近道です。この記事が、あなたが安心して一歩を踏み出すための材料になれば幸いです。
危険性から身を守る知識を身につけたら、次に意識したいのが「遊び目的の相手にキープ扱いされていないか」という視点です。せっかく安全に出会えても、主導権を相手に握られたままでは、良い関係には発展しません。次の記事で、その具体的な見極め方・立ち回り方を解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
安全に出会えたら、次は「遊び目的」を完全排除

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8年に及ぶアプリの「悪用経験」を逆手に取り、不誠実な男の行動原理をロジカルに解明。かつて自らが磨き上げた「嘘の技術」を、現在は女性を欺瞞から守り抜く「盾」へと再定義する。アプリのアルゴリズムと男の心理に精通し、「誠実な女性の貴重な時間を、一瞬たりとも不誠実な男に浪費させない」ことを絶対の指針に、鉄壁の防衛ロジックを監修。












